奄美老小猫の喜・怒・哀・楽!

アクセスカウンタ

zoom RSS 高橋和巳に夢中だった頃を思い出し。

<<   作成日時 : 2017/03/05 09:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

家の中で本を手元に置きながらのんびりしていると、ふと学生時代に夢中になって読んだ本のことを思い出した。

奄美大島の高校を卒業して、運良く大学に合格したので東京で予想外の学生生活を送ることになった。
大学に入学して最初に購入した本は講談社が発刊していた「われらの文学」の柴田翔、倉橋由美子、高橋和巳の1巻だった。大学生協の書店だった。
この本を選んだのは、柴田翔の「されど我らが日々」を読むためだった。
ぼくが高校1年生の時、芥川賞を受賞して話題になったこの小説を読みたかったのだが、読む機会がなかった。
多分図書館に借りに行ってもいつも貸し出しの状態にあり、いつしか諦めたのだろうと思う。

この小説は、日本共産党の六全協大会を巡る当時の学生の苦悩を描いたものだった。
これはこの本のほんの一部でしかなく、ぼくには理解できない部分もあったが比較的簡単に読み終えた。
後の2人の作家については全く知識がなく読むつもりはなかったが、退屈しのぎに読んでみることにした。
ページ数の少ないという理由だけで倉橋由美子の「パルタイ」という小説を読み始めた。
タイトルも聞きなれないもので不思議な小説であったが、読み進むうちこれも日本共産党に批判的なもののようだった。「パルタイ」という変なタイトルも「党」という意味であることも後でようやく分かった。
ぼくには未消化に終わった小説だった。

次に全く未知の作家のため、あまり期待せずに高橋和巳の「悲の器」を読み始めた。
ぼくは読み始めて、これまで感じたことのない衝撃を受けた。
刑法学者・正木典膳という高潔な学者と家政婦との情事を巡って争われる数々の問答に圧倒されたのだ。
そこには法律論争だけでなく、気の遠くなる様な宗教問答まで繰り広げられ、その膨大な知識に感嘆した。
読み終えて、すっかりこの高橋和巳という作家に魅了された。
その後、一気にこの作家の小説を読み漁った。
「悲の器」以前に書かれた「わが心は石にあらず」「捨子物語」「散華」「憂鬱なる党派」と次々と読み、そして、当時の学生の多くが読んでいた「朝日ジャーナル」に連載されていた「邪宗門」を読み始めた。
ぼくには一つひとつの作品にそれぞれ違う興味が生じていた。
その中でも「邪宗門」にはとりわけ大きな感動を受けた。
「大本教」にヒントを得たという宗教団体を描いた作品はとても興味深く、この小説を読んで大本教を研究することにもなった。

ぼくは周りにいる友人たちにも高橋和巳を勧め、かなり多くの仲間が彼の小説を読むことになった。
ぼく自身は高橋和巳の小説に導かれるように多くの分野の本を読んできた。
高橋和巳の多くの評論集も読み、すっかり彼の思想に魅入られていき、学生運動にものめり込んでいった。

大学での勉強を怠ける反面、高橋和巳と学生運動に没頭していき、大学から遠ざかっていった。
そして、いつしか学生運動にも失望し、奄美に帰っていたとき、高橋和巳が亡くなったという悲報を聞き、ぼくの青春が音を立てて崩れる思いがした。
高橋和巳、39歳の若すぎる死だった。ぼくはまだ25歳で大学は7年目に入っていた。
ぼくの中の大きな精神的な支柱を失い、ぼくは途方に暮れた。
いつまでもこのままではいけないとも思い出したときでもあった。
ぼくの未熟な青春だった。




NBK ニホンチューコー 干支鈴 顔タイプ 5個入り 巳 ヘビ 約13mm CF65
日本紐釦貿易

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by NBK ニホンチューコー 干支鈴 顔タイプ 5個入り 巳 ヘビ 約13mm CF65 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

送料無料/がんに絶対勝ちたい!和田式食事法/和田洋巳
オンライン書店 BOOKFAN
著者和田洋巳(著)出版社宝島社発行年月2016年06月ISBN9784800252760ページ数19

楽天市場 by 送料無料/がんに絶対勝ちたい!和田式食事法/和田洋巳 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

和漢三才図会〈6〉 (東洋文庫)
平凡社
島田 勇雄

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 和漢三才図会〈6〉 (東洋文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
http://picasaweb.google.com/home
高橋和巳に夢中だった頃を思い出し。 奄美老小猫の喜・怒・哀・楽!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる